シニアカー・電動車いすで起こる事故
シニアカーや電動車椅子での事故は、歩いている時や自転車と同様不安なものですよね。
加害者になるケース
人間同士の接触と違い、特にシニアカーは重量が重い分、人間と接触した場合に大きな衝撃を与える事があります。
また、気づかない内に小さなお子さんの足を轢いてしまう事も。
被害者になるケース
よくあるのが、自転車との接触事故です。
自転車とシニアカー・電動車いすの速度差や、まだまだシニアカーや電動車いすの動きやスピードがあまり認知されていない事から「相手の予測不足」から思わぬ事故の被害者になるケースがあります。
出会いがしらの事故も多く、シニアカーや電動車椅子は歩行者に比べ面積が大きく、「サッと」瞬間的によける事が難しいからです。
自損によるケース
運転に慣れないうちは、ご自分でシニアカー・電動車いすを擦ったりぶつけてしまう事があります。
あまりスピードが出ませんので、色剥げやひび割れ等、外装の破損が大半です。
万が一に備える任意保険
お車ほどではありませんが、事故の加害者となった場合、事故相手から損害を請求される可能性はゼロではありません。
また、シニアカー・電動車いすには「自賠責」等の強制賠償保険の制度もありませんので、ご自身で任意保険に加入しておいた方が賢明でしょう。
個人賠償責任特約への加入
最も一般的なシニアカー・電動車いすの保険は、現在加入中の「自動車保険」や「火災保険」等の保険に特約を付ける形です。
多くの保険で、被保険者とその家族が補償の対象となるため、出費も現在の保険料に+数百円~2千円までの間に落ち着くと思います。
もちろん、シニアカー・電動車いすの事故以外に、徒歩や自転車での事故も含まれますので幅広い補償を受けられるでしょう。
単体で個人賠償責任保険に加入する
新たに保険に加入するのは「割高」だと感じる方が多いかもしれませんが、だいたいシニアカーや電動車椅子の保険料は1000円程度から2000円程度になります。
自転車向け保険
シニアカーは「JIS(日本工業規格)」内では「電動車いす」のジャンルに入りますが、電動車いすとは用途や仕様が少し違うので、電動車いすの中でも「自操用ハンドル形」に分類されています。
「JIS規格」内にて速度や車体サイズ、原動機等の条件をクリアした車輌には型式認定制度があります。
基準に適合したシニアカーや電動車いすは、自転車向け保険「TSマーク」が貼り付けられ、傷害保険、賠償責任保険、被害者見舞金(赤色TSマークのみ)が付きます。
以上、シニアカーの電動車椅子の保険について述べてきましたが、どういった加入形態であっても「保険料が高額」になる事は少ないでしょう。
もちろん、最初から「TSマーク」のついたシニアカーを購入すれば「自転車向け保険」が適用されますので、新たに保険に入る必要性を感じない人も多いでしょう。